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インプット2000時間を目標に頑張っているの
あまり数字にこだわらないでください
おうち英語をしていると、よく目にするのが
「インプット2000時間」という言葉。
でも、そもそも2000時間という数字、本当に必要なのでしょうか?
この記事では、おうち英語で本当に大切な「インプットの質」について解説します。
時間に縛られることなく、楽しく続けられるおうち英語のコツをお伝えしますので、最後まで読んでくださいね!
目次
インプット2000時間の真実とは?
「インプット2000時間」というフレーズは、特におうち英語の世界ではよく耳にしますよね。
でも、この数字はどこから来たのでしょうか?
実は、2000時間というのは、「英語に触れていれば上達する」という考えをある程度の時間で表したものです。
しかし、これは絶対的な基準ではありません。
- 科学的な根拠はない
実際、2000時間という数字に科学的な裏付けはありません。これは一つの目安に過ぎないのです - 質が重要
子どもの英語習得においては、ただ長い時間英語を聞かせることではなく、どのような質の英語に触れさせるかが重要です。インプット時間の量も大切ですが、内容の質にはもっと注目しましょう
つまり、無理に2000時間を目指さなくてもよいということです。
量も大切ですが、質の高いインプットが、英語力は伸ばす鍵です。
では、インプットの『質』とは何でしょうか?
質の高いインプットが鍵
おうち英語で大切なのは、ただ英語に長時間触れることではなく、
その『質』です。
質の高いインプットとは、
実際に使える言葉を増やしていくことです
使える単語を増やすとは?
「受容語彙(receptive vocabulary)」と「産出語彙(productive vocabulary)」という言葉を聞いたことがありますか?
これは、英語学習においてとても大事な概念です。
例えば、英語の本を読んで意味はわかるけれど、自分の言葉で使うことはあまりない、という経験はありませんか?
それが、受容語彙と産出語彙の違いです。
これは第二言語に限らず、母語にも存在します。
私たちが目指したいのは、
この受容語彙と産出語彙の両方をバランスよく増やすこと!
でも、ここでポイントがあります。
レベルに合わないインプットばかりだと、産出語彙(使える単語)がなかなか増えないということです。
使える言葉が増えるプロセス
子どもが新しい言葉を覚えるプロセスは、ただ単に英語に触れるだけではなく、段階的な繰り返しが大切です。
以下のステップが、自然な言葉の習得につながります。
- 新しい言葉に触れる
まず、動画や絵本を通して、新しい単語やフレーズに出会います。これが初めのステップです。 - 繰り返し触れる
その言葉に何度も触れることで、子どもの頭の中に徐々に定着します。絵本の読み聞かせや、繰り返し動画を見ることが有効です。 - 日常生活での使用
ママやパパが、その言葉を日常会話で使うことで、子どもはその単語の意味や使い方を理解し、実際に使い始めます。
例えば、「dress(服を着る)」という言葉を絵本や動画で学んだ後、毎朝の着替えの時間に「Let’s get dressed!(服を着よう!)」と言って実際に行動と結びつけると、子どもは言葉の意味を理解し、日常の中で使えるようになります。
いくら長時間英語に触れても、このプロセスを踏まなければ、使える言葉は増えていきません。
大切なのは、質の高いインプットを通じて、子どもが言葉を使えるように繰り返し触れさせることです。
時間をカウントすることの落とし穴
ここでは、なぜ時間の長さよりもインプットの質が大切なのか、具体例を挙げて説明します。
例1: 子どもの理解力に合わないインプットは逆効果?
例えば、子どもが好きなアニメを1時間見せたとします。
しかし、それが子どもの英語レベルより高い場合、「1時間のインプット」としてカウントすることには疑問が残ります。
難しすぎる内容では、インプット効果が薄れてしまうからです。
それよりも、子どもが理解できる内容を15分間しっかりと見せる方が、インプット効果ははるかに高いです。
効果的な英語のインプットを行うには、まず子どもの理解力や興味に合った教材を選ぶことが大切です。
その際、参考になるのが「i+1仮説」という考え方です。
これは、全体の意味は理解できるけれど、新しい言葉も自然に学べるようなレベルです。
これが、インプットの『質』を高めるためのポイントです。
インプット効果を最大限にする教材選びについてはこちらの記事で詳しく説明しています▼▼
例2: BGMとして流す英語は本当に効果的?
例えば、英語をBGMとして3時間流し続けたとします。
これをそのまま3時間のインプットとカウントすることにも、少し疑問が残ります。
ただ音として流れているだけでは、子どもが実際に言葉を吸収することはほとんどありません。
なぜなら、かけ流しには2つの方法があるからです。
「アクティブリスニング」と「パッシブリスニング」です。
それぞれ得られる効果が違います。
- アクティブリスニング
効果:インプット効果が高い
単に英語を聞き流すのではなく、集中して積極的に内容を理解しようとする聞き方 - パッシブリスニング
効果:リスニング強化/英語の音やリズムに慣れる
英語を意識的に聞こうとせず、BGM(背景音楽)のように流し続ける聞き方のことです。子どもが遊んでいる間や他の活動をしている間にバックグラウンドとして音源をかけ流す
インプット時間として考えるなら、アクティブリスニングのみをカウントするべきです。
効果的なかけ流しの方法についてはこちらの記事で詳しく説明しています▼▼
カウントするだけでは効果は測れない
上記の内容を踏まえると、ただ時間をカウントすることが、インプット効果に直結しないことがわかります。
効果のあるインプットのみをカウントできれば理想ですが、どれだけ子どもの学習に効果があったかを正確に測るのは不可能です。
そう考えると、ただ時間をカウントすること自体があまり意味がないように感じます。
それよりも、インプットの質を意識し、子どもの理解や興味に合わせたアプローチを続けることが大切です。
2000時間をカウントしてもいいケース
2000時間にとらわれるのはやめよとお伝えしてきましたが、時間のカウントが有効な場合もあります。
それは、親のモチベーション維持です。
おうち英語は孤独になりがちです。
成果がすぐに見えないためにモチベーションが下がりやすくなります。
そんな時、2000時間をカウントすることで、
「これだけ頑張っている!」
という実感を得られます。
記録することで、自分と子どもの成長のプロセスを見える形にするのは、効果的です。
アプリや記録帳を使って、毎日のインプット時間を可視化してみるのもおすすめです。
時間のカウントは基本的に不要だと思っています。
しかしモチベーション維持に役立つ場合は取り入れてみてください。
ただし、2000時間を達成したからといって、それが即英語習得を意味するわけではないことは理解しておきましょう!
カウントはあくまでモチベーションのツールとして使い、無理のない範囲で楽しみながら続けましょう。
まとめ: 質は、量以上に重要!
今回は、インプット2000時間について説明してきました。ここでの重要なポイントを振り返ります。
もちろん、言語習得にはインプットの量も重要です。
しかし、『2000時間神話』に縛られる必要はありません。
インプットの質が高ければ、2000時間に達する前にアウトプットが増えます。
逆に質が低ければ、2000時間経っても思った効果は得られません。
2000時間にとらわれず、質の高いインプットをたくさん取り入れていきましょう!