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おうち英語ってネガティブな意見もあるって本当?
あります!日本語と英語のバランスが大切です。
おうち英語をしていると、早くから英語教育を始めることに対するネガティブな意見を目にしたことはありませんか?
実際、どんな影響があるのか気になりますよね。
本記事では、早期幼児英語教育のネガティブポイントとポジティブポイントについて詳しく説明します。
最後まで読むことで、おうち英語の方針作りに役立つ情報が得られますよ!
目次
おうち英語のネガティブ意見
どんなことが早期幼児英語教育の懸念点としてあげられるのでしょうか?
日本語の発達への影響と言われると、『セミリンガル』や『ダブルリミテッド』と言われるような、日本語も英語も中途半端になってしまうのでは?
と心配になると思いますが、日本でおうち英語でこの状態になる可能性は低いです。
こちらの記事では詳しく解説しています。
英語も大事だけど、日本語はもっと大事?
実は、子供の英語力を伸ばすには、日本語の発達が重要と言われています。
意外に思えるかもしれませんが、その理由を見ていきましょう。
母語が強いと、英語も伸びる
カナダの言語教育の専門家、ジム・カミンズ氏が提唱する「相互依存仮説」という理論があります。
簡単に言うと
母語の力は第二言語の習得を助ける
というものです。
つまり、日本語をしっかり身につけていると、英語の習得もスムーズになるということです。
例えば:
- 日本語で身につけた「読む力」は、英語を読むときにも役立つ
- 日本語で学んだ概念は、英語で同じ概念を学ぶときに理解が早い
カミンズ氏は、言語能力を2つに分けて考えています
1.日常会話に必要な能力
2.学習や思考に必要な能力
特に2の『学習や思考に必要な能力』は、母語でしっかり育てることが大切です。
この力が英語学習にも大きく影響するとしています。
出典:Jim Cummins (2000) "Language, power, and pedagogy: Bilingual children in the crossfire"
「日本語力が英語力を助ける」具体例
では、日本語が英語の習得にどのように役立つのでしょう?
- 読解力
日本語で物語を読み、登場人物の心情を理解したり、筋を追う能力を身につけていれば、英語の物語を読む際にもこのスキルを活用できます。 - 文法の理解
日本語で「主語」「動詞」「目的語」といった文法概念を理解していれば、英語の文法学習でもこれらの概念をより早く理解できます。 - 抽象的思考
日本語で「民主主義」や「公平性」といった抽象的な概念を理解していれば、英語でこれらの概念について学ぶ際に、既存の理解を基に新しい語彙を習得できます。 - メタ言語意識
日本語の同音異義語(例:「はし」- 箸/橋)の概念を理解していれば、英語の同音異義語(例:right/write)の理解もスムーズになります。
まとめると、
母語である日本語の発達は、子どもの英語力を伸ばすためにも重要です。
日本語の力が強いと英語の習得もスムーズに進むことが示されています。
YouTube動画紹介:未就学児の英語教育は逆効果
こちらYoutube動画では、子どもの教育を研究する内田伸子先生と、4人の子どもに早期教育を行い全員東大理Ⅲに入れた佐藤ママが早期幼児英語教育の懸念点が議論されており、とても興味深い動画です。
■未就学児の英語教育は逆効果「英語を学ぶ最適なタイミング」とは?こどもチャレンジ監修者の研究結果
おうち英語のメリット
じゃあ幼児期は英語をやめて日本語だけに集中した方がいいの?
でも、そうではないんです!
むしろ、幼児期から英語に触れることにも、たくさんのメリットがあります。
上記以外にもたくさんメリットはありますが、
その中でも下記2点は幼児期に英語教育を始めるメリットとして大きいです。
メリット①:英語を英語のまま理解する
幼児期に日本語を介さずに英語を理解する方法は、
「母国語方式」や「ナチュラルアプローチ」と呼ばれています。
これは、子供が母語を学ぶのと同じように、自然な環境で第二言語を習得する方法です。
出典:Krashen, S. D. (1982). Principles and Practice in Second Language Acquisition.
メリット②:英語の音の聞き分け
幼児の脳は音声に対して非常に敏感で、異なる音を区別する能力が高いです。
特に、言語の音(音素やイントネーションなど)を聞き分ける能力は、乳幼児期に最も発達します。
出典:Kuhl, P. K. (2004). Early Language Acquisition
これらの能力は大人になってからでも習得は可能です。
しかし、幼児期と比べると膨大な時間と労力を要します。
私は15年以上英語の勉強を続けていますが、まだまだネイティブレベルには遠く及びません。
特に正しい発音やリスニングに苦労しています。
どう頑張っても聞き分けられない音があります。
大人になってから英語を学ぶのは本当に大変です。
英語はいつから始めるべき?
確かに母語の重要性は否定できません。
しかし、早期英語学習には、科学的に裏付けられた多くのメリットがあります。
多くのママが気になる
じゃ、いつから始めるべき?
という疑問に、バイリンガルの研究からお答えします。
子どもの脳はスポンジ
「子どもの脳はスポンジのよう」という例えをご存知だと思います。
この表現には実は科学的根拠があるんです。
研究によると、幼少期の子どもたちは新しい言語を驚くほど自然に受け入れることが分かっています。
特に7歳頃までの子どもたちは、母語を習得するのと同様のプロセスで、新しい言語を吸収する能力があるとされています。
1. 年齢による違い
ジョンソンとニューポートの研究(1989)では、韓国と中国からアメリカに移住した人々の英語能力を調査しました。
その結果、7歳までにアメリカに来た人々が最も高い英語能力を示し、年齢が上がるにつれて習得が若干困難になる傾向が見られました。
出典: Johnson, J. S., & Newport, E. L. (1989). Critical period effects in second language learning: The influence of maturational state on the acquisition of English as a second language. Cognitive Psychology, 21(1), 60-99.
2. 年齢と発音の関係
ハクタとマリーナの研究(2001)によると、3〜7歳で英語環境に入った子どもたちが、発音や文法において特に優れた能力を示すことが明らかになっています。
ネイティブに近い発音を身につけるには、早期からのネイティブ音声に触れるこが有利であることが示唆されています。
出典: Hakuta, K., Bialystok, E., & Wiley, E. (2003). Critical evidence: A test of the critical-period hypothesis for second-language acquisition. Psychological Science, 14(1), 31-38.
研究結果のまとめ
研究結果を総合すると、
最適期:3〜7歳
この間に英語環境に触れ始めることが、特に発音や自然な言語習得の観点から効果的であるとされています。
この時期は:
- 言語に対する感受性が非常に高い
- 新しい音を自然に区別し、再現する能力が高い
- 文法規則を無意識的に習得しやすい
年齢別のメリット
■早期開始:0〜3歳
0歳から英語に触れ始めることにも大きなメリットがあります:
- 英語の音に早くから慣れる
- バイリンガル環境が自然に感じられる
- 言語習得に対する柔軟性が非常に高い
■学童期開始:7〜12歳
この時期に開始しても十分な効果が期待できます:
- まだ言語習得能力が高い時期
- 認知能力の発達により、効率的な学習が可能
- 母語の基礎が確立しているため、第二言語の習得がスムーズ
でも、遅すぎるということはありません!
ここまで読んで「うちの子、もう遅いかも…」なんて思った方、安心してください!
確かに早く始めるメリットはありますが、「遅すぎる」ということはないんです!
年齢が上がれば日本語を活用して効果的に英語を習得もできます。
チロママが思う最適期
私個人としては、さらに早い
0〜3歳から
の開始をおすすめします。
その最大の理由は、
「ママが楽だから」
これは見過ごされがちですが、
非常に重要なポイントです。
2歳半〜3歳頃になると、子どもたちは自己主張が強くなり、いわゆる「イヤイヤ期」に入ります。
この時期以降、子どもたちは自分の好き嫌いをはっきりと表現し始め、嫌いなものへの拒否も強くなります。
3歳以降に英語学習を始めようとすると、親の労力が大きく問われることもあります。
例えば:
- 英語の絵本やテレビ番組を嫌がる
- 英語のコンテンツを見ても子供の好きな物だけになり、語彙が偏る
- 英語の取り入れ方に工夫を凝らさなければならない
これらは、ママパパにとって大きなストレスとなり、継続的な取り組みが難しくなることもあります。
実際、子どもの拒否によっておうち英語をあきらめてしまう家庭もあります。
一方、早期から始めることで:
- 英語が生活の一部になりやすい
- 長期的な取り組みが容易になる
- 子どもの英語拒否に悩まされにくい
チロ家の場合
私自身、チロが1歳半のときから本格的におうち英語を始めました。
チロは英語を生活の一部として自然に取り入れています。
この点は、フルタイム共働きの我が家にとって大きなメリットです。
限られた時間の中で英語を生活に取り入れようとしたときに、
もし英語コンテンツをチロが拒否していたら、疲れや面倒くささからおうち英語を続けられなかったかもしれません。
もちろん、すべての家庭が同じとは限りませんが、
できる範囲で早期から英語を生活の一部にすることで、後々のストレスを大幅に軽減できる可能性が高いです。
まとめ:日本語と英語のバランスを大切に
今回は、早期幼児英語教育の懸念点と、早くから英語を始めるメリットについて解説しました。
研究が教えてくれているのは、母語(日本語)と第二言語(英語)のバランスが重要だということです。
ネガティブな意見もポジティブな意見も参考にして、ご家庭のおうち英語の方針作りに役立ててください。