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インプット頑張っているんだけどなかなかアウトプットがなくて、おうち英語のモチベーションが下がり気味なの。
アウトプットが出な原因は複数考えられます
おうち英語でインプットを頑張っている家庭にとって、アウトプットは待ち遠しいですよね!
しかし、インプットを頑張っているのに、なかなかアウトプットが出ないと悩む家庭は多いです。
今回は、アウトプットが出ない理由について詳しく解説していきます。
英語の発語には大きな個人差があります。
しかし、その背後にどんな可能性があるかを理解することで、発語を待つ間ももっと前向きな気持ちで過ごせますよ。
ぜひ最後までこの記事を読んでみてください。
目次
おうち英語の不安を解消:幼児は言語の混乱をしない!
おうち英語を実践しているものの、なかなかアウトプットが出ないと悩んでいる方の中には、
『子供が2つの言語を混乱しているのでは?』
と心配になることもあるのではないでしょうか。
研究では、バイリンガル環境で育つ子どもは、
それぞれの言語を混同することなく区別して学ぶことが可能であるという結果が出ています。
したがって、複数の言語を自然に区別して吸収する能力を持つ子供は
2言語が混乱することがアウトプットが出ない要因となるのは考えにくいです。
お子さんのアウトプットが出ない理由は、他の要因が関係している可能性があります。
アウトプットが出ない意外な理由1:性格による影響
バイリンガル環境で育つ子どもの言語発達において、「サイレントピリオド」という重要な段階があります。
これは言語習得の自然なプロセスの一部です。
この期間は子どもによって数週間から数ヶ月、時には1年以上続くこともあります。
大切なのは、子どもを焦らせたり強制したりせず、継続的にインプットを続けることです。
性格が発語に与える影響
性格が発語に与える影響は、幼児期に特に強く現れます。
研究によると、子どもの性格は発語に大きな影響を与えることがわかっています。
特に、内向的な子どもと外向的な子どもでは、言葉の発達に違いが見られます。
- 内向的な子ども
初めは新しい言葉を使うのが遅い傾向がありますが、内向的な子どもたちは、言葉を使う場面に対して慎重にアプローチすることが多いです。なので、発語には時間がかかることがありますが、言葉を理解する力は他の子どもと変わらないことが多いです。 - 外向的な子ども
外向的な子どもは、自分から積極的に新しい言葉を使おうとし、言葉の発展が早い傾向があります。新しい語彙を取り入れるのが得意で、言語の習得がスムーズに進むことが多いです。
親のサポート
研究によると、内向的な子どもも、成長とともに発語の能力がしっかり伸びて、他の子どもたちと同じくらい話せるようになることが多いです。
重要なのは、内向的な子どもが語彙を増やし、発語の自信を持つようになるまで、焦らずに見守ることです。
一方で、外向的な子どもは、早い段階から積極的に言葉を使ってコミュニケーションを取ることができるので、発語がスムーズに進むことが多いです。
出典:Coplan, R. J., & Armer, M. (2005). Talking yourself out of being shy: Shyness, expressive vocabulary, and socioemotional adjustment in preschool.
アウトプットが出ない意外な理由2:一時的な発達の遅れ
バイリンガル環境が発語の一時的な遅れを引き起こす可能性があることがわかっています。
子供の脳はとても柔軟で、情報をたくさん吸収できますが、2つの言語を処理するには少し時間がかかります。
しかし、一時的な遅れが見られる場合でも、それが長期的な言葉の発達に悪影響を及ぼすことは少ないです。
研究によると、バイリンガルの子供は最初に発語や言語スキルの遅れがみられることもあります。
しかし、成長につれて、言語スキルの習得速度は日本語だけで育つ子供とほぼ同じになります。
研究出典: De Houwer, A. (2009). Bilingual First Language Acquisition. Multilingual Matters.
アウトプットが出ない意外な理由3:インプット素材のレベルが合っていない
難しすぎる英語教材を使うと、思ったほど効果が出ないことがあります。
これは、「理解できないものは記憶に残りにくい」からです。
親がたくさんインプットしていると思っていても、教材が難しすぎると、効果が薄くなり、アウトプットにつながるまでのインプットが足りないことがあります。
なぜ理解できないと記憶に残りにくいの?
- 意味を理解することが大切
単に音を聞くだけでは脳に残りません。意味がわかると、言葉が記憶に残りやすくなります。 - 文脈が大切
単語や文法は、実際の使われ方や状況と一緒に覚えると効果的です。難しすぎると、その文脈が理解できず、記憶に残りにくくなります。 - 反復と復習のチャンス
理解できた言葉は、子供が自分で使いたくなります。使う機会が増えると、自然と記憶に定着します。 - 興味を持つことがポイント
わかる内容だと「もっと知りたい」と思いやすいです。この好奇心が、さらなる学びや記憶を助けます。難しすぎると、ただ聞き流すだけになりがちです。
つまり、子供が理解できるレベルの教材を使うことで、効果的にインプットができます。
難しすぎる内容はリスニングには役立つかもしれませんが、インプット効果は薄くなります。
研究出典:Comprehensible Input Hypothesis (Krashen, 1985) / Levels of Processing Theory (Craik & Lockhart, 1972)
レベルに合ったインプットの重要性はこちらの記事でも詳しく書いています▼▼
アウトプットが出ない意外な理由4:親が英語の語りかけをしていない
バイリンガル環境で育つ子供たちは、「コードスイッチング」と呼ばれる能力を自然に身につけます。
でも、この能力が時には家での英語学習の邪魔をすることもあるんです!
え!どうゆうこと?
例えば、親が家で英語を使わないと、子供の頭の中で「ママ・パパ=英語を話さない人」という考えが形成されることがあります。
そうすると、家での英語アウトプットの機会が極端に減少してしまうのです。
家で子供が英語を話さないからといって、話せないわけではないかもしれません。
単に「ママやパパは英語を話さない人」と認識しているだけかもしれません。
なので、家でも意識的に英語を使うことが子供の言語発達に役立ちます。
アウトプットを待つ親の心理
お子さんの英語のアウトプットを待っている時間って、とても長く感じますよね。
これは、ママパパが熱心に取り組んでいる証でもあります。
子供は吸収力が高いですが、新しい言語をすぐに話せるわけではありません。
それでも、お子さんの脳の中では、着実に英語が蓄積されています。
アウトプットが出ないことをネガティブに捉えず、この待ち時間を子供の成長過程として楽しむことが大切です。
小さな目標の設定
大きな目標(子供の英語のアウトプット)を達成するまでに、小さな進歩を見つけて、喜ぶことで待ち時間が短く感じられます。
例えば、『Let's wash our hands before we eat.(ご飯を食べる前に手を洗おうね。)』と言った時、理解して手を洗いに行く。
『Which one do you like?』と聞いた時、日本語でも『こっちー!』と答えてくれる。
しっかり理解できている証です。
子供の成長には個人差があり、時間がかかることもあります。
その過程での小さな進歩を喜び、ハードルをあげずにアウトプットが出るまで待ちたいですね。
まとめ:理由を知ってポジティブに待つ
今回は、インプットを頑張っているのに、なかなかアウトプットが出ない理由について、可能性を解説してきました。
バイリンガル育児は長い道のりで、親子二人三脚で進んでいきます。
待っている時間を親子の絆を深めるための期間と考えるとアウトプットが出たときの喜びも倍増するかもしれません。